■追加タイムでの二転三転
試合はジャマイカがボールを支配して攻撃をかけ、時折キュラソーが鋭いカウンターアタックを繰り出すという展開。ともに絶好のチャンスがあったが、両チームのGKが水際立った守備を見せた。ジャマイカのヘディングシュートが3回にわたってポストやバーを直撃する幸運もあり、キュラソーは0-0のまま終盤を迎えた。そして後半44分、ジャマイカMFジョン・ラッセルが退場となる。数的優位に立ったキュラソー。ワールドカップ初出場の夢が大きく近づく。ところが…。
5分間と示されたアディショナルタイムに入って4分を経過したころ、ドリブルで右からペナルティーエリアに侵入したジャマイカFWドゥジュアン・リチャーズにキュラソーMFジェレミー・アントニッセがタックル。ボールはゴールラインを割ったが、エルサルバドルのイバン・バルトン主審(2022年ワールドカップの日本×ドイツ戦の主審。2025年には交流プログラムで来日し、Jリーグで4試合の主審を務めた)は迷わずペナルティースポットを示した。ジャマイカが劇的な勝利でワールドカップ出場か。だが…。
VARアレン・チャップマン(アメリカ)が主審にオンフィールドレビューを勧め、映像を見たバルトン主審はアントニッセの足が先にボールに触れていることを確認し、PKの判定を取り消したのである。アディショナルタイムは10分間以上続き、時計で10分38秒、ジャマイカの放り込みをキュラソーがクリアしたところでバルトン主審は終了の笛を吹いた。「人口18万5000人」のキュラソーが、ワールドカップ出場を決定した瞬間だった。











