■非常に高かった「キックの技術」

 佐藤の2得点も、それに負けず見事だった。

 まずは後半21分、185センチの日本の長身センターフォワード、ンワディケウチェブライアン世雄めがけて右から古谷が入れたクロスがこぼれるところに走り込み、左足で正確に右隅に流し込んだ。足を振り抜くのではなく、振りを抑え、パスのようにゴール隅に送り込む技術は尋常ではなかった。

 そして後半30分、相手のクリアが小さくなったところをDF岡部タリクカナイ颯斗が出足よく拾い、ペナルティーエリアの手前にいた佐藤にパス。左回りにターンしながら左足でボールをコントロールしてゴールに向いた佐藤は、左足を真っすぐ振り抜き、ストレートのシュートをゴール左隅に送り込んだ。このキックの技術も、非常に高いものだった。

 さらに後半42分、ペナルティーエリア右の攻略から中央でボールを受けた佐藤は、シュートの構えを見せて相手2人を引きつけ、左にパス。ペナルティーエリア左でボールを受けた石橋が右足のワンタッチでゴール右にシュート。ボールはワンバウンドして左に曲がりながらゴール右隅に決まった。

つづく

 

(3)へ続く
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