■韓国に焼肉奉行は存在せず

 韓国ではカルビやプルコギは牛肉で、豚肉のテジカルビやサムギョプサルも有名ですが、やはり山羊肉は珍しく、味も違っていてとても美味しくいただきました。

 ところで、黒山羊の肉は皿に盛られた形で提供されました。

 日本で「焼肉」というとテーブルで客自身が焼きながら食べるのが普通で、焼き方にうるさい「通」または「焼肉奉行」が現われて閉口することになったりします。

 韓国でも、焼肉類はテーブルで焼きながら供されます。

 ただ、日本と違うのは肉がかなり大き目なブロックの形で出てきて、店員が焼き加減を見ながらちょうど良いタイミングで大きなはさみを持ってきて、肉を切り分けてくれることです。つまり、「奉行」さまは、あまり活躍の機会がありません。韓国人は鷹揚ですから、肉の焼き方について細かくうんちくを傾けるような人はあまりいません。

 しかし、黒山羊村では厨房で焼いた肉が皿に盛られて出てきたのです。

 昔は、韓国では焼肉はこういうスタイルで提供されていたそうです。テーブルの上で焼くというのは、むしろ、第2次世界大戦後の日本で始まった方式で、その後、グリルや煙を除去するための排煙装置が発明されます。そして、それが“逆輸入”の形で韓国にも広がったという話です。

PHOTO GALLERY ■【画像】金井山城では「マッコリ」も有名!黄色いラベルには…
  1. 1
  2. 2
  3. 3