■信じられないような「くじ運」の良さ

 チュニジアは「1次」予選グループHに入って9勝1分、得点22失点0で首位となってワールドカップ出場を決めた。

「1次」予選の組分け抽選は2023年7月に行われた。ワールドカップの抽選と同じようにFIFAランキングによって各ポットに9チームずつ6つのポットに分けられ、チュニジアはポット1の上から3番目にランクされた。そして、抽選の結果、チュニジアはポット2最下位の赤道ギニア、ポット3の下から2番目のナミビア、ポット4の下から2番目のマラウィ、さらにポット5最下位のリベリアと一緒のグループに入った。信じられないような、くじ運の良さだった。

 こうした事実を考えれば、「アフリカ予選無失点」という情報はほとんど意味のないものだったことが分かる。

 日本のサッカー・メディアは、一方で日本代表森保一監督の「目標は優勝」という発言を取り上げて、まるで優勝が現実的であるかのような楽観的な報道を行うが、その一方で「アフリカ予選無失点」のような情報を取り上げて、盛んに危機感を煽ろうとする。

 もし、「優勝」が現実的な目標であるとするなら、チュニジア程度のチームを危険視する必要はまったくない。逆に、もしチュニジアを「要警戒」とするなら、「優勝」にはまったく実現性がないと言わざるを得ない。

 つまり、グループリーグ2戦目のチュニジア戦は確実に勝点3を狙うべき試合なのだ。

つづく

 

(3)へ続く
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