■予選無失点を生んだ「大きなトリック」

 そのアフリカ予選を無失点で勝ち上がったのが事実だとしたら、これは当然「警戒すべき相手」ということになる。

 だが、この「アフリカ予選で無失点」という情報には大きなトリックがあった。というのは、アフリカ予選の仕組みはアジア予選とは違っていたからだ。

 アフリカ予選では、まず、6チームずつ9グループ(グループAからI)に分かれて、ホーム&アウェイの1次予選が行われた。そして、各グループの首位の9チームにワールドカップ出場権が与えられ、各グループ2位のうち成績上位4チームによるプレーオフを勝ち抜いたコンゴ民主共和国が大陸間プレーオフに回った。

 一方、アジア予選では4チームずつ9グループに分かれて2次予選が行われた。ランクの低い国同士で1次予選が行われたため、「2次」と呼ばれているが、これはアフリカ予選の「1次」予選に相当するものだ。

 日本代表はその「2次」予選では北朝鮮、シリア、ミャンマーと戦って(北朝鮮とのホームゲームは不戦勝)6戦全勝、得点24失点0で首位通過を決めた。

 ただ、アジア予選では各グループ上位2チーム、合計18チームが3グループに分かれて「3次」予選が行われた。つまり、そこで強豪国同士の戦いがあったのだ。

 だが、アフリカ予選では9つのグループ首位の国はそのまま予選突破となって、強豪国とは戦っていないのだ。

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