■労働者用住宅から出発
2022年のカタール・ワールドカップでもシャトルバスのお世話になりました。
カタールには肉体労働に従事する大量の、主にインド亜大陸系の外国人労働者が働いていて、そうした労働者用住宅が砂漠の中に点在しています。中層アパート群が立ち並んでいて、周囲を高い塀に囲まれています(もちろん、逃亡を防ぐのが目的です)。敷地の中には、さまざまな店舗やモスクなどもそろっていて、外に出ないでも生活できるようになっています。
新しく建設された労働者用住宅がワールドカップの観客用に解放され、1万人以上のサッカーファンが一緒に生活していたのです。そして、そこから各スタジアムに向けてシャトルバスが運行されていました。地下鉄を使ったほうが便利なスタジアムもありましたが、多くのスタジアムにはシャトルで往復しました。
つづく















