後藤健生の「蹴球放浪記」第296回「シャトルバス迷走事件」の巻(1)日本代表ベスト8入りまで「ダラス滞在」の大助かり、ブラジル大会では「シャトルバス」危機一髪!の画像
ワールドカップ観戦では移動時のトラブルに気をつけなくてはならない。撮影/渡辺航滋(Sony α1使用)

 ワールドカップ観戦の際に、ホテルや飛行機の予約など面倒ごとは多々あるが、開催国に到着したからといって安心はできない。なかでも「移動」はトラブルがつきもの。蹴球放浪家・後藤健生は、これまでの苦い経験から早くも来年のワールドカップ取材への対策を練っているが…。

■便利なシャトルバス

 2026年ワールドカップの日程が決まりましたが、日本代表のグループリーグの試合はテキサス州ダラスとメキシコのモンテレイで行われることになりました。というわけで、来年はダラスに長期滞在することになりそうです。

 まあ、おかげさまで、アメリカ国内を飛行機を使ってあちこち飛び回る必要はなくなりました(日本がベスト8入りでもしない限りは……)。1か所に滞在しているほうが肉体的にも楽ですし、旅費もかからずにすむので大助かりです。

 しかし、試合会場のAT&Tスタジアム(NFL「ダラス・カウボーイズ」のスタジアム=ワールドカップ期間中は命名権禁止規定のため「ダラス・スタジアム」と呼ばれる)は、ダラス市内ではなくアーリントン市にあってちょっと不便な場所のようです。

 ダラス都市圏には「ダラス」と「フォートワース」という2大都市が存在しますが、アーリントンはちょうどその中間地点。ダラス市内は都市鉄道やバスのネットワークが存在しますが、スタジアムそばには路線バスも走っていないようなのです。

 こういうときは各地からスタジアムまでのシャトルバスが運行されるはずです。また、ADカードを持っていればFIFA指定のメディアホテルまで行けば、そこからメディア用シャトルに乗ることもできます。今回も、その方式になるでしょう。

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