■ブラジルの危険地帯
1994年のアメリカ・ワールドカップのときも、基本的にメディア用シャトルを利用していましたが、たいていはガラガラで貸し切り状態になって、とても快適でした。
2014年のブラジル・ワールドカップのときもメディア用シャトルのお世話になりました。
バイーア州サルヴァドールに行ったときのことです。サルヴァドールはブラジルの古都で、その旧市街に泊まっていたのですが、とても面白い街でした。
そして、いつものようにシャトルバスでスタジアムに向かっていたのですが、ふと地図を見ると、スタジアム(アレーナ・フォンチ・ノヴァ)は旧市街から歩いても行ける距離にあるようなのです。
じゃ、街歩きでも楽しんでみようかと思って歩き始めたのです。旧市街から、坂を下って、また少し登るとスタジアムに着きそうです。
ところが、少し歩きかけて、それはとんでもない間違いだったことに気付きました。
明らかに貧しい住民が暮らしている、いわゆるファヴェーラ(スラムや貧民街)のようなのです。そんなところに足を踏み込んだら、戻って来られるかどうか……。
というわけで、やっぱりその後も、シャトルバスで少々遠回りをしながらスタジアムに通ったというわけです。














