■両軍に「求められること」
元日開催、しかも天皇杯とは切り離された単独開催としては初の開催である。そして、試合はNHK総合テレビで生中継される。
WEリーグ発足後、日本の女子サッカーの競技レベルが上がっているのは間違いない。だが、代表クラスの選手の多くが海外クラブに移籍してしまったことでWEリーグは空洞化し、観客動員も伸び悩んでいる。一方、代表チーム(なでしこジャパン)も国際大会で上位進出を逃して注目度も上がらない状態が続いている。
そうした中で、多くの人がテレビで観戦するであろう元日開催の決勝戦だ。ぜひ、人々を楽しませ、女子サッカーに目を向けることができる試合を演じてほしいものだ。
とくに、「女王」的存在のI神戸。準決勝でもそうだったが、皇后杯ではまさに手堅く勝ち上がってきた。だが、決勝では人々を魅了する素晴らしいサッカーを展開してほしいものだ。
そして、広島は準決勝で見せたように、多彩な得点パターンを身につけつつあるようだ。カップ戦での強さもあるだけに、攻撃力を生かして勝負してもらいたい。












