■パンデミックでの「大打撃」
そこに襲いかかったのが新型コロナウイルスのパンデミックだった。2019年末に中国で初めて患者が見つかると、あっという間に世界に蔓延、日本国内だけでも14万人が亡くなったと言われる恐怖の感染症。Jリーグは日本の他団体に先駆けてこの危機に立ち向かい、開幕したばかりのリーグ戦を4か月半も中断した。そして7月に再開すると、無観客から入場可能数を段階的に増やすという方法をとった。
その結果、2020年は1試合平均入場者が5796人、翌2021年は6661人。2022年にようやく入場制限を解除したが、人混みを恐れる人も多く、この年は1万4328人にとどまった。そこから2023年1万8993人と戻し、2024年には5年ぶりに2万人を突破して2万355人となった。「コロナ前」の2019年の2万751人に迫る数字である。
そして今年、入場者数はさらに伸び、2万1246人となった。先が見えず、誰もが苦しみ抜いた「コロナ禍」の影響を、Jリーグは完全に脱出したと言えるだろう。
つづく













