■ラウンド32で「サッカー王国」を撃破!
――そう考えると、どのチームもどうやって勝ち上がっていくか思い描けませんね。
後藤「思い描けないよ。ポット1のチームが必ず1位抜けするかといったら、全然そんなことはないでしょ。せっかくFIFAがランキング上位同士がなるべくぶつからないように分けたといっても、いきなりラウンド32で当たっちゃうかもしれないしね」
大住「3位抜けになってね」
後藤「そうそう(笑)」
――何が起こるか分かりませんね。
後藤「だから、日本だって優勝を狙うと言えるんだよ。実力通りだったら優勝するとは思えないけど、何が起こるか分からない。だからこそ、可能性はある」
――じゃあ、やはり3位抜けを期待しましょうか。
大住「いやあ、僕はやはり1位か2位で抜けて、ラウンド32で乾坤一擲、ブラジルかモロッコを倒してほしい」
後藤「そうそう、やはりブラジルがいいよ。負けるにしてもブラジルが相手なら、日本国内でも納得してくれるだろうし。ワールドカップ本大会でブラジルに勝ったら、もう誰にも文句を言わせない。10月に勝ったけど、あれは親善試合で、向こうも主力がいないとか、テストしているという状態だった。でも、ワールドカップ本大会でブラジルに勝てば、これはもう世界的なニュースになる。負けたら負けたで仕方ない。それが一番潔いよね。今度はそうすると、ベスト32で終わっちゃうわけだけど、それはFIFAが悪いわけでさ」
大住「ラウンド32は日本にとって大勝負になるかもしれないけど、そこで勝って平気な顔で次の試合でもちゃんと力を出せるような、そういうチームにしてきた4年間だと思うんだよね。グループステージの1位突破に安心して、クロアチア相手に煮え切らない試合をしてしまうのではなく」
後藤「もう、そういう時代が終わったことは間違いない」
大住「それを乗り越える4年間だったわけだから。移動もきつくない」













