第2戦は「カタールW杯の教訓」を活かせ!第3戦で「当たりたくない」チーム!初戦のヒントは「J1昇格プレーオフ」に【組み合わせ決定「日本代表ワールドカップ決勝への道」大激論】(3)の画像
FCバルセロナ所属のロベルト・レバンドフスキがいるポーランド代表とは、ロシア・ワールドカップでも対戦。来年の大会でもぶつかる可能性がある。撮影/原悦生(Sony α1使用)

 来年開催されるワールドカップの組み合わせが決まった。日本代表は、オランダ、チュニジア、そしてスウェーデン/デンマーク/ポーランド/アルバニアの中からプレーオフを勝ち進んだチームと顔を合わせるグループFに入った。また、抽選会が終わったことで他グループの様子、さらに、会場やキックオフの日時も固まった。日本代表が目標である頂点へ勝ち上がるための道筋を、ベテランのサッカージャーナリスト大住良之と後藤健生が徹底的に論じ合った!

■予選10試合「無失点」のチュニジア

――大事な第2戦は、現時点で勝利が見える相手でしょうか。

大住「とにかくチュニジア戦では、しっかりと勝点3を取らないといけない。ポット3だから格下だとか、FIFAランキングがどうとか、ヨーロッパでプレーしている選手が何人いるかなんて関係ない。アフリカ予選を1位で勝ち抜いているチームとの試合が、簡単であるはずがない。予選の10試合で無失点なんだから、ものすごく守備力の高いチームという印象だね」

後藤「10試合で無失点ではあるけど、アフリカ予選は1次予選で首位だとそのまま勝ち抜けなので強いチームとはやっていない。ただ、無失点と言うことは真面目なチームなんだろうね。相手が弱くても手を抜いてやられるなんてことがない。北アフリカのチームは、どこも本当に真面目だからね」

大住「2002年のワールドカップで対戦したときには、ちょっとスケールの小さいチームのような気がしたけどね」

後藤「他のアフリカに比べたら、スケール感は小さいよ。サハラ砂漠以南のアフリカとは全然違うし、同じ北アフリカのエジプトやアルジェリアに比べても、小粒な感じは否めない。その代わり、すごく真面目にやってくるだろうなと予想できる」

――油断すると危ないということですね。

大住「もちろんそうだよ。森保一監督がいるから日本代表は油断なんてしないと思うけど、戦い方がまずかったり、チャンスで決め切れなかったりすると、やられるよ」

後藤「ボールは持てて、いつでも入りそうだなという感じになって、そのままズルズルと試合が進んでいくうちにやられちゃう、って感じだね。そんな試合も散々見てきた」

大住「まさにそういう流れでやられた、カタール大会のコスタリカ戦みたいになっちゃいけない、ということだよね」

後藤「そうそう。あのコスタリカ戦という良い教訓があるんだから」

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