グループFは「死の組」ではない!突破のカギを握る「チーム」とその先で待つ「高い壁」、世界6位オランダの「隙」【組み合わせ決定「日本代表ワールドカップ決勝への道」大激論】(1)の画像
ワールドカップの組み合わせが決まった。日本代表の頂点への道は見えたのか? グループには日本代表FW上田綺世が得点王のリーグ、オランダがいる。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 来年開催されるワールドカップの組み合わせが決まった。日本代表は、オランダ、チュニジア、そしてスウェーデン/デンマーク/ポーランド/アルバニアの中からプレーオフを勝ち進んだチームと顔を合わせるグループFに入った。また、抽選会が終わったことで他グループの様子、さらに、会場やキックオフの日時も固まった。日本代表が目標である頂点へ勝ち上がるための道筋を、ベテランのサッカージャーナリスト大住良之と後藤健生が徹底的に論じ合った!

■日本は「厳しい組」に入ったのか?

――まず、日本代表が入ったグループへの率直な感想を教えてください。

後藤「この程度で死の組だとか言われているんだから、大会全体の水増し感がすごいよね」

大住「死の組って言われてるの?」

後藤「けっこう厳しい組だとか言われているよ。確かに、他のグループと比べたら厳しいかもしれないけど、ちゃんちゃらおかしいよね」

大住「僕が気になるのは、1位か2位で勝ち上がったら、ラウンド32でグループCのチームとぶつかること」

後藤「ブラジル(FIFA世界ランキング7位)かモロッコ(7位 日本は19位 以下、国名の後ろのカッコ内はFIFA世界ランキング)と対戦することになるだろうね」

大住「そうなんだよ。僕はモロッコがブラジルを抑えて、グループCを1位抜けするんじゃないかと思っている」

後藤「じゃあ、日本は何位になるのがいいのかな。いっそのこと、3位抜けを狙うほうがよほどいいのかな(笑)」

大住「3位になったら、どこかの組の1位と対戦することが決まっているよ」

後藤「ブラジルかモロッコとぶつかるよりましじゃないの」

大住「上に行くには、いずれにそういうチームと対戦しなけりゃならない」

後藤「ブラジルにはこの間、親善試合で勝ったしね」

大住「モロッコは、日本にとって一番厳しいタイプの相手のような気がする。まだ走るのか、と思うほどに走る選手などがいるからね」

後藤「日本相手に、真剣に戦ってきそうだしね」

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