■得意のセットプレーなどでRB大宮は3点のリードを奪う
【J1昇格プレーオフ 準決勝 12月7日 13時04分キックオフ 千葉 4ー3 大宮 フクダ電子アリーナ】
フクアリが、「悲劇」の舞台となった。
J1昇格プレーオフ準決勝が12月7日に行なわれ、リーグ戦3位のジェフユナイテッド千葉と同6位のRB大宮アルディージャが激突した。6位のRB大宮は、千葉がホームとするフクアリことフクダ電子アリーナへ乗り込んだ。
リーグ戦の順位が下位のRB大宮は、勝利が決勝進出の条件となる。先制点はほしいが、先制されるとさらに試合が難しくなる。リーグ戦とは違った試合運びが求められるなかで、RB大宮はチームの強みを生かした。
0対0で迎えた20分だった。左CKをFWカプリーニがペナルティエリア左付近のMF津久井匠海へつなぐと、津久井はファーサイドへクロスを入れる。これをCB市原吏音が折り返し、MF泉柊椰がダイビングヘッドでプッシュした。
RB大宮の攻撃のセットプレーを担当する島田裕介コーチは、対戦相手のセットプレーを入念に分析し、プレミアリーグのアストン・ヴィラなどを参考に様々なパターンをチームに落とし込んできた。千葉戦では第14節のアウェイゲームでも、デザインされた右CKから先制点をゲットした。
この日は39分にもカプリーニの右CKから、ニアでフリックしてファーサイドでプッシュするバリエーションでネットを揺らしている。これはオフサイドで認められなかったものの、2対0で迎えた48分にまたもCKからゴールネットを揺らした。
右CKをカプリーニがショートコーナーで泉につなぎ、リターンパスを受けてペナルティエリア外のMFアルトゥール・シルバへつなぐ。背番号30を着けるブラジル人MFが、これをゴール右隅へ蹴り込んだ。
この日のRB大宮は、2トップの一角を担うオリオラ・サンデー、トップ下の豊川雄太がケガなどでメンバー外だった。それでも、シーズンを通して武器としてきたセットプレーを中心に、後半開始直後までに3点のリードを奪うことに成功したのだった。








