■させるべきではない「裏口」参加
たとえば今シーズン、J3リーグに昇格して1年でJ2リーグ昇格を決めた栃木シティFCは「栃木ウーヴァFC」として2010年からJFLで戦っていたが、17年に関東1部への降格が決定。
そこからJFL復帰への苦闘が始まった。2019年に「栃木シティ」となって翌年には地域CLに出場したが3位に終わり、2023年に3度目の地域CL挑戦でようやく優勝してJFL昇格を勝ち取った。この間、足踏み状態が続いたが、JFLとJ3リーグはそれぞれ1年ずつで突破して、瞬く間にJ2昇格を決めたのだ。
将来のJリーグ入り目指すようなクラブにとっては、地域CLという難関で手間取っていることでクラブ経営に影響することもある。JFL昇格への道はできるだけ公平で、またシンプルなレギュレーションに変更すべきなのではないだろうか?
まず、「全社枠」という“裏口”からの参加はさせるべきではないだろう。
JFLリーグ昇格はあくまでも9地域リーグの優勝チームだけで争うべきだ。「9つ」というのは大会を開催するのに不都合なチーム数だが、それは現行の「12」だってそうだ(だから、ワイルドカードで決勝ラウンドに進むチームが出てくる)。
たとえば、前年度の成績で8位と9位に終わった地域リーグ同士でプレーオフをおこなって、8チーム参加という形で全国CLを開けばいい。あるいは、9地域リーグの優勝、準優勝チームに地域CL出場権を与え、「前年度の成績下位地域からは1チームのみ」とすれば、16チーム参加の大会が開催できる。








