■V市原にとって「まさに悲願」の昇格
全国9つの地域リーグ優勝チームに全国社会人選手権大会上位チームを加えて行われるこの大会。優勝チームはJFL最下位チームと自動入れ替えとなり、準優勝チームは同15位との入替戦を行うことになっている。
今シーズンの入替戦は、最終節で15位に転落してしまったアトレチコ鈴鹿(三重県)との間で11月30日に行われるが(入替戦はJFLチームホームの1回戦制とJFL側に有利なレギュレーション)、V市原は2023年には沖縄SV、昨年はミネベアミツミとの入替戦で、ともに1点差で敗れて昇格を阻まれている。V市原にとって、JFL昇格はまさに“悲願”なのだ。
アトレチコ鈴鹿に恨みがあるわけではまったくないが、長年のV市原の苦闘を見てきた者としては、健闘を祈らずにはいられない。
Jリーグ発足以前の日本サッカーリーグ(JSL)2部にもかつて在籍していた古河電工千葉を母体とするV市原が関東リーグ1部へ昇格したのは2014年のこと。JFL昇格への長い戦いはそこからスタートした。
関東リーグでは初年度に3位に入ったのをはじめ、毎年のように上位争いを演じていたが、JFL昇格への道は遠かった。
日本サッカー界のピラミッド構造からいうと、J1リーグ、J2、J3に続いてJFLが4部リーグ、そしてその下の5部に当たるのが全国9つの地域リーグということになる。
その、5部から4部に上がるのは非常に難しい作業なのだ。








