カタールで開催中のU-17ワールドカップで、U-17日本代表は現地11月18日、ラウンド16でU-17北朝鮮をPK戦の末に下してベスト8進出。勝利の直前に主将GK村松秀司が見せた「頼もしい姿」に称賛が集まった。
試合前から異様な光景を目の当たりにすることになった。キックオフ直前に両チームが行う挨拶は通常ならばハイタッチする場面だが、北朝鮮の数人の選手たちがまるで殴るような“グーパンチ”で日本の選手たちを挑発。映像はFIFAのハイライト映像などを通じて世界中に拡散されて物議を醸しているが、北朝鮮の“マナー違反”に収まらない蛮行はそれだけではなかった。
1-1でPK戦に突入すると、日本が「決めれば勝利」という場面が訪れる。5人目のキッカーの浅田大翔がPKスポットに向かおうとした場面で突然、なぜか北朝鮮の10番が浅田の元へ駆け寄って来た。
“異変”をいち早く察知したのが、浅田にボールを手渡そうとしていたGK村松。村松は自身の後方から近づいてきた北朝鮮のユー・ジン・キムをショルダータックルで弾き飛ばして浅田をガードし、それでも浅田に迫ろうとするキムを力強く腕で払い除けて追いやった。
そして浅田とガッチリと握手し、村松は背中を叩いて励ました。キッカーの浅田は「村松のガード」で平常心を保ち、気合を入れ直してPKに臨み、GKに触れられながらも強いシュートを放ったことでゴールイン。日本に歓喜の瞬間が訪れることになった。








