今年後半の「成果」は鈴木淳之介、この冬「移籍がマスト」の選手、森保監督が「本大会メンバー」の考えを変えた!【サッカー日本代表「11月シリーズ」の大激論】(2)の画像
今年に入って日本代表に選ばれるようになった22歳の鈴木淳之介(上段、左から3人目)。新戦力も台頭してきている。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 サッカー日本代表の年内の活動が終了した。締めくくりとなる11月シリーズの2試合は、来年のワールドカップ本大会に向けて、何を日本代表にもたらしたのだろうか。サッカージャーナリスト大住良之と後藤健生が、徹底的に語り合った!

■森保ジャパンでは「あまり見ない」試合

大住「後藤さんが指摘するような、狙い通りのプレーができた時間帯もあった。でも、ユルい守備で相手との距離を詰められないために、たとえば1人が追い詰めて次の出しどころ狙う、あるいはその次という連動した守備が全然できない時間帯もあった。森保一監督のチームでは、そういう試合をあまり見たことがなかったんだよね」

後藤「9月の試合もユルかったけど、あれはコンディション的な問題だった」

大住「ワールドカップへの準備の試合なんだから、ワールドカップではこうやって勝つんだというものを見せてほしかった」

後藤「言いたいことは分かるよ」

大住「後藤さんの言うことも分かる。成熟した面もあると思うし、メンバーがあれだけ変わってもチームとしてやることが少し前進しているというのは成果だと思うよね。この秋の試合というのは、使いたいと思う人をコンディションの問題でなかなか使えないという状況がずっと続いていたから、それでもなんとかやり切るという感じにはなってきたよね。それは分かる」

  1. 1
  2. 2
  3. 3