■「少年大会」を突破して「栄光の地」を目指せ!

 しかし、48チームが集まって、半径250メートルほどの中に隣接する8つのピッチを使って同時に試合が行われている光景を見ると、とても「ワールドカップ」であるとは思えない。どこかの少年サッカー大会とかJヴィレッジで集中開催される高校総体といった趣だ。

 モロッコの、同じような環境で行われていた女子のU-17ワールドカップは準々決勝以降はラバトのオリンピック・スタジアムで開催された。だが、男子のU-17ワールドカップでは、ハリファ・インターナショナルスタジアムで行われるのは決勝だけなのだ。

 アスパイア・ゾーンの8つのピッチからは、わずか数百メートル先にスタジアムが存在するが、選手たちにとっては非常に遠いスタジアムなのである。

 先に述べたように、ハリファ・インターナショナルスタジアムは日本にとっては輝かしい思い出のあるスタジアムだ。U-17日本代表にも、ぜひそこを目指してもらいたい。

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