■ニューカレドニア戦の「経験」を生かせ
もちろん、決勝トーナメント(ラウンド32以降)ではニューカレドニア戦のような展開になるはずはない。従って、カウンター狙いの日本にとってやりやすい試合になるのかもしれない。
だが、相手が「日本対策」として、わざと日本にボールを持たせてくる可能性はある。もし、日本がラウンド32でも素晴らしいカウンターで相手を仕留めてみせたりしたら、年代別の戦いであっても「対策」を打ってくるチームもあるかもしれない。日本は、今では世界のサッカー界からもそれだけリスペクトされている存在なのだ。
そういう展開になったときに、ニューカレドニア戦の経験を生かして、ビルドアップからの攻撃で相手を崩すことができるのか? それができるようになれば、チームのプレーの幅が大きく広がることになる。
「さまざまなスタイルの相手と戦うこと」。それこそが、U-17ワールドカップという大会の最大の目的なのだ。すべての経験が、選手たちの未来につながる。
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