■次回以降は「アジア予選」での敗退も

 U-17代表の方も、ニューカレドニア戦でのスコアレスドローという“失態”はあったものの、モロッコ、ポルトガルという強敵相手に勝ち切って見せた。

 こちらはハードワークできる選手をそろえることによって、廣山望監督が「ハイプレス」というチーム・コンセプトを徹底させて、代表チーム(選抜チーム)というよりも単独チームのような一体感のあるチームを完成させた。

 世界大会までにチームを完成させたのだから、船越監督や廣山監督はきちんと評価しなければならない。その点では、アジアカップの後にかなり批判的な記事を書いたことについてお詫びしたい。

 アジアカップからワールドカップまでの期間の選手の成長やチームづくりへの工程表まで見越して計算していたのだとしたら、コーチングスタッフの手腕には敬服すべきだ。

 ただ、アジアカップで2つの年代別代表は大苦戦をしたことも事実。もし、今後もあのような戦いをしていたのでは次回以降、アジア予選で敗退してしまう危険がつきまとう。今後は、チームづくりをもう少し前倒しで行うべきではないだろうか?

(3)に続く

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