■U-20代表もU-17代表も「成長」
せっかく技術的な優位性を生かしてボール保持率では上回っているのに、それを攻撃に結びつけられない。結果としてゴールを決められるか否かではなく、そもそも決定機の数が少なすぎたのだ。そのあたりが、U-20代表にもU-17代表にも共通した問題点ではないかと感じたのである。
ただ、U-20代表もU-17代表も、ワールドカップでは大きく成長した姿を見せてくれた。
先月、南米のチリで開催されたワールドカップでU-20代表は素晴らしいパフォーマンスを見せてグループリーグを3連勝で突破。ラウンド16でもフランス代表を圧倒したものの、最後までゴールを決めることができず、終了間際にPKを取られて敗退となってしまった。
ただ、フランス戦で得点はできなかったものの、選手たちはアジアカップのときのように臆病だったわけではなく、しっかりと決定機をつくっていた。
U-20代表の場合は、アジアカップの後、選手たちが所属クラブでしっかりと出場機会を獲得してJリーグという舞台での戦いを経験したことで積極的に勝負することを理解できるようになっていた。そして、船越優蔵監督がそうした選手の成長をうまくまとめ上げた。








