■渡航先は「北朝鮮を除くすべての国と地域」

 さて、その1972年のパスポート。現在との最も大きな違いは(1次旅券ですから)「渡航先」として連合王国(イギリス)、フランス、イタリア、スイス、デンマークと(英語で)書いてあります。そう、クイズ・グランプリの旅行はこの5か国を回るものだったので、ロンドンではアーセナルマンチェスター・シティの試合を観戦することができました(昔のアーセナル・スタジアム=ハイパリーで、です)。

 その後、西ドイツ・ワールドカップに行くために1974年に取得したのは5年有効の数次旅券でしたから、4年後のアルゼンチン大会のときもそのまま使えました。そして、「渡航先」として「北朝鮮を除くすべての国と地域」と書いてあります。

 この「北朝鮮を除く」という言葉は1985年に取得したパスポートには書いてありますが、その5年後に取ったパスポートからは「すべての国に有効」となっています。

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