■前半45分間で学んだ「ブラジル選手の動き」

後藤「リードして残り時間がどのくらいあるかを考えながらプレーできるよね」

大住「計算の立つ、そして決して変なことをしない選手だよね」

後藤「ああいう時間に出すのにいい選手だね」

大住「それでいて、けっこう強気なプレーをするし。またどこか、ヨーロッパに行ってしまうかもしれないね。とにかく後半については、本当に何も言うことはないよね。よくできました、という感じだよ」

後藤「ブラジルがあんな出来だったということを差し引いてもね」

大住「前半を見ていて分かったのは、ブラジルの選手というのは国内組でも欧州組でも関係なく、フィジカルが強くてスピードがあって、なかなか1対1で対抗するのが難しいということ。後半はそれに引けをとらなくなったよね。ドンドンやられちゃうとか全然取れないとかじゃなくて、相手を追い詰められるようになったし」

後藤「ブラジルはいつもそうなんだけど、ゆったりとボールを持っていると思ったらスーッと入ってくるスピードがすごいんだけど、前半45分間で、それを見て学んでいたよね。抜かれたと思っても、後半はちゃんとカバーが入っていたからね。

 69分に鈴木淳之介が右サイドに顔を出してブロックしたのもあるし、90分に田中碧がブロックした場面もあった。相手が出てくる動きを予測できるようになった。前半45分間というか、パラグアイ戦も通じて、うまくなった。やはり皆、頭が良いね」

(6)へ続く
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