■技術力では参加国中「最高レベル」も…
ところで、僕は今年2月に中国の広東省深センで行われたU-20アジアカップ(兼ワールドカップ予選)を観戦に行ったのだが、このとき、日本は準決勝敗退に終わってしまった。
内容的には悪くはなかった。技術力では間違いなく参加国中最高のレベルだった。正確なボール扱いと組織的な守備によって、どの試合でもゲームを支配していた。しかし、それを生かし切れなかったのだ。
きれいにパスを回しているだけで、「攻めきろう」という強い意志が見られなかった。
だが、それからわずか半年。チリの大会で戦っているチームは見違えるように成長していた。
組織的な守備でボールを回収して、テクニックと個の戦術で上回ってパスを回すのは当然として、さらに選手たちは試合の流れを読んで戦うことができている。時には強引に前線に長いボールを付けたり、あるいはブロックをつくって守ったり、多彩なセットプレーも用意している。そして、それらを使い分ける判断力も確かだ。







