■泉とカプリーニの連弾でRB大宮が逆転
RB大宮はここまで13勝をあげているが、先制された試合を引っ繰り返したのは4節のレノファ山口FC戦に限られる。1点取られたあとに2点取り返すのは、それだけパワーがいるということだが、この日はすぐに反撃する。
18分だった。敵陣で相手のパスをカットすると、ボランチのアルトゥール・シルバが3バックの右CBの背後へスルーパスを通す。これを受けたMF泉柊椰がトラップで相手をかわし、冷静にコースを見極めて流し込んだ。
さらに21分、2点目を奪う。右ウイングバックの関口凱心がタッチライン際からペナルティエリア内までえぐりこむ。これでほぼ勝負あり、だった。
今治の左CBは、関口をサポートする動きを見せたアルトゥール・シルバとの距離を保つために、大宮から見て右ポケットのスペースをあらかじめカバーできなかった。ここに関口が侵入し、マイナスで待ち構えるFWカプリーニへラストパスを通したのである。カプリーニは利き足ではない右足で、DFとGKの間を抜いてネットを揺らした。6月21日のサガン鳥栖戦以来のスタメンとなった関口が、長澤徹監督の起用に応えるアシストを決めたのだった。






