【2025年J2「第30節」RB大宮アルディージャvsFC今治「徹底分析」】大宮、3か月ぶりスタメンの右ウイングバックの“えぐり”で逆転も…失点にあった不穏【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
見事な“えぐり”を見せたRB大宮アルディージャMF関口凱心  撮影/中地拓也

■連敗中のRB大宮は今治との6ポイントマッチに

【J2リーグ第30節 9月20日 19時03分キックオフ 大宮 2ー3 今治 NACK5スタジアム大宮】

 RB大宮アルディージャが、正念場を迎えている。

 J2リーグ第30節が9月20日に一斉開催され、7位のRB大宮は9位のFC今治と対戦した。RB大宮は勝ち点47で、今治は43である。両チームの立場は、勝てば上位に食らいつくことができ、負ければ上位との差が開いてしまう、というものだ。どちらのチームにとっても、重要な6ポイントマッチである。

 RB大宮は今シーズン2度目の連敗中だ。28節の北海道コンサドーレ札幌戦を0対1で落とし、前節のV・ファーレン長崎戦は1対2で競り負けた。

 どちらの試合も、チャンスは作った。ゲームの内容は悪くなかった。しかし、決めきることができずに、勝点を逃している。

 気になるのはケガ人だ。CBに離脱者が続出している。キャプテンのガブリエウが8月から長期離脱中で、代わってスタメン入りしていたイヨハ理ヘンリーも、札幌戦を最後にメンバー外となっている。

 さらには市原吏音が、U―20ワールドカップ出場のためにチームを離れた。この日は3バックの中央に、大卒1年目の福井啓太が抜てきされた。リーグ戦は初出場となる。

 9分、RB大宮は先手を取られる。ペナルティエリア左の今治FWウェズレイ・タンキへ浮き球が入り、福井がシュートブロックをする。ルーズボールをタンキがペナルティエリア正面のヴィニシウス・デニスにつなぐと、ワントラップからコースを狙ったシュートを決められてしまった。

 タンキと福井がスライディングで競り合ったボールが、RB大宮側へこぼれない。連敗中のチームは、運にも恵まれないところがある。

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