■「サッカー選手はルールを守らない」証拠
もっと厳格に「10ヤードルール」を守らせなければならない。FKが与えられた後に、クイックリスタートを防ぐために離れた場所からボールの10ヤード以内に近づいた守備側選手には、即座にイエローカードを出すべきだ。また、明らかに近い距離に壁をつくったときには、守備側の選手のうち1人にイエローカードを出すのも効果的だろう。
そもそも「バニシングスプレー」というものの存在自体、サッカーという競技にとって「大きな恥」であることを思わなければならない。こんなものが生まれた背景にあるのは、「サッカー選手はルールを守らない」という事実だからだ。そんな競技が、サッカーのほかにあるだろうか。
「福島×讃岐」の「事件」は、「10ヤードルール」が選手たちによって軽視され、軽視されていることをレフェリーが受け容れている(だからバニシングスプレーなどを使うのだ)という現代サッカーの状況が生み出したものだ。「どうにかしなければならない」という思いを、この競技に関係するすべての人が共有しなければならない。








