■プラン通りの「2ゴール」で同点
後半に入ってさらにボールを回して完全に試合をコントロールした柏は、左サイドでパスをつないでボックス内に侵入。ゴール前にこぼれたボールをうまく反転して瀬川がネットを揺らす。そして、63分にトップに細谷を入れて攻勢を強めた柏はついに83分に追いついた。右サイドでボールを受けた細谷がゴール前の瀬川に預け、瀬川はそこでタメを作って細谷が現われるのを待って、最後は細谷が決めた。
まさに、プラン通りの2ゴールで柏が同点とする。
追いつくために攻撃を続けて、ようやく追いついた場合、そこでゲームが落ち着いてしまうことも往々にしてある。だが、柏は違った。さらに、そこから逆転を狙って攻撃を続け、90分には伏兵、小西雄大が左サイドからファーサイドのゴール右上隅に突き刺すシュートを決めて逆転に成功。
その後は試合を落ち着かせに入った柏だったが、さらに94分に小屋松の狙いすましたシュートがポストに当たって跳ね返ったところを久保が決めて、なんとなんと2点のビハインドから4ゴールを奪って逆転勝利を収めたのだ。
記者会見ではリカルド・ロドリゲス監督が「クラブの歴史に残る勝利」と勝ち誇る。柏のサポーターたちは口々に「最高だ」と言いながら家路についた(いや、祝杯をあげに行ったか?)。
もっとも、前半、警戒していたはずのセットプレーとカウンターから2失点したことによって、この「歴史的試合」につながったのだ。柏としては、こんな劇的な試合にせず、「4対0の完勝」にしなければいけなかったのかもしれないが……。