■「ナンバーワン」のサッカー大国
7月10日に発表された現時点での「FIFAランキング」では、メキシコが13位、アメリカが15位、そして日本が17位。欧州と南米以外では、モロッコ(12位)に次いで最も高いランキング同士の対戦として、相手国でも大きな注目を集めている。
メキシコ代表は7月に行われた「CONCACAFゴールドカップ(地域選手権)」では、決勝でアメリカに2-1で競り勝って優勝。昨年7月に、3回目のメキシコ代表監督に就任したハビエル・アギーレ監督下、3月の「CONCACAFネーションズリーグ」優勝に次ぐタイトルを取った。
北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)において、メキシコはナンバーワンの「サッカー大国」であり、ワールドカップ出場は2022年カタール大会までで8大会連続17回。ブラジル(22回)、ドイツ(20回)、アルゼンチン、イタリア(ともに18回)に次ぐ「第5位」の出場回数を誇っている。
ただ数多く出場しているわけではない。2022年カタール大会ではグループリーグで敗退したが、1994年のアメリカ大会から2018年ロシア大会まで7大会連続してグループリーグ突破という「大記録」を持っているのだ。すべてラウンド16で敗退だったが、メキシコ代表の強さを物語る記録だ。地元開催の1970年大会、1986年大会では、ベスト8に進出している。