■誰が出ても強さを発揮「優勝争い」の中心へ

 後半に入ると、リードした柏がペースを握る。加入後初先発となった馬場晴也が久保藤次郎、渡井理己と右サイドで良好な関係を築き、高い位置で自分たちの時間を長引かせることに成功した。

 押し込まれる展開が続いた湘南は、鈴木章斗がなかなか前を向いてプレーさせてもらえない。遠距離からでも一発のあるルイス・フェリッピを投入して流れを変えようと試みるが、柏は強まる雨の中でもプレーの精度を保ち、主導権を手放さない。

 柏は選手交代をしても良い意味で質が変わらず、勝利へと近づいていった。

 79分には細谷真大と新加入の背番号21、小西雄大を投入。守りきるのではなく、試合を決定づける追加点を狙い続けた。

 そして90分、力強いドリブルで前線へと駆け上がった細谷のパスを受けた小西のアシストで2点目が入り、2-0の完勝という形で優勝への再スタートを切ることに成功した。

 馬場や小西の活躍に象徴されるように、誰が出ても強さを発揮することができることも示し、再び優勝争いの中心へ舞い戻った柏。

 リカルド・ロドリゲス監督は「チームの成長と成熟を感じた」と、強さへの自信を口にした。

 

■試合結果

柏レイソル 2-0 湘南ベルマーレ

■得点

44分 小屋松知哉(柏)

90分 中川敦瑛(柏)

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