
降り続いた雨による“田んぼのようなピッチ”で生まれた、雨を切り裂くシュートが話題となった。
全国的に雨模様となった8月10日、J2リーグ第25節の愛媛FC対サガン鳥栖が行われた愛媛・ニンジニアスタジアムでは試合前から激しい雨が降り続き、キックオフの時点でピッチ上の至るところに水たまりが出現していた。
試合開始後も雨脚は弱まることなく、選手たちは水しぶきを上げながらのプレーを強いられた。プレーするたびにボールが水たまりで止まり、パスだけでなく、ドリブルすら難しい状況の中、ピッチ上では激しい肉弾戦が展開。だが、その悪条件の中で迎えた前半17分、目が覚めるようなゴールが生まれる。
鳥栖が左サイドから攻め込んだ場面だった。ルーズボールの奪い合いが続く中、ペナルティーエリア外にボールが落ちる。そこに4試合ぶりのスタメン出場となった28歳ボランチの西澤健太が反応。ボールがバウンドせずにピッチの上に止まったところを狙いすまし、右足インステップで振り抜いて、雨を切り裂く強烈なシュートをゴール右隅へと突き刺した。