■望月ヘンリー海輝が見せた可能性

 右WBの望月も最終予選で活躍した堂安律(フライブルク)や伊東純也(スタッド・ランス)とは異なるストロングを持つ選手としてインパクトを残した。192センチの高さと競り合いの強さ、スピード感溢れる対応力、ここ一番で点の取れる勝負強さを含め、今後、コアメンバーに絡んできそうな雰囲気を醸し出していた。
「自分は守備とか競り合いとかで貢献していくべき選手。今日の試合である程度、自分ができることを見せられたと思う。それをゼルビアに帰ってコンスタントに見せ続けられるように頑張りたい」と彼自身も新たな闘志に火が付いた様子だ。
 W杯本番になれば、韓国戦のように守勢に回る時間帯も長くなる。そこで2022年カタールW杯まで右サイドを張っていた酒井宏樹(オークランドFC)のような計算できる守備的な人材がいれば心強い。彼はそうなれるポテンシャルを示したと言えそうだ。
(取材・文/元川悦子)

(3)へ続く
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