
7月8日の香港戦を6-1、12日の中国戦を2-0と連勝し、2025年E-1選手権(龍仁)の事実上の決勝戦と位置付けられた15日の韓国戦に挑んだ日本代表。1-0で辛くも勝利し、2連覇を達成するとともに、韓国戦3連勝を飾った。MVPはジャーメイン。これだけの圧倒的なインパクトを残せば文句なしだろう。
30歳という年齢でここから代表コアメンバーに食い込んでいくのは厳しい道ではあるが、FW陣はまだ流動的なポジション。2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で上田綺世(フェイエノールト)と小川航基(NECナイメンヘン)が主軸を担い、大橋祐紀(ブラックバーン)や町野修斗(キール)も参戦したが、新シーズンの彼らの動向はまだ未知数。そこで試合に出られなかったり、不振に陥ったりすれば、序列が入れ替わりやすいポジション。国内組のジャーメインに可能性がないとも言い切れない。かつての柿谷や町野のように彼も成功ロードを歩むのか。それは今後の展開次第ではないか。
長期離脱中の冨安健洋に伊藤洋輝(バイエルン)、ケガから復帰したばかりの谷口彰悟(シントトロイデン)と不確定要素の多いDF陣の中に割って入ろうとしている安藤の動向も気になるところ。今季J1初参戦した選手だけに、まだまだ粗削りで、韓国戦でもナ・サンホにかわされ決定機を作られるシーンもあったが、伸びしろはかなりありそうだ。
「相手を跳ね返すところはもともと自身がありましたし、より高い相手に勝てたのはデカい。つぶしに行くシーンも多くありましたし、攻撃参加も自分なりには出せましたけど、まだまだ課題も沢山あるんで、アビスパでレベルアップしていきたい」と本人も手ごたえと課題の両方を感じた様子。彼には海外クラブからも関心を寄せられているようで、やはり今夏以降の海外移籍も含めて、動向を注視していくべきだろう。