
Jリーガーが代表メンバーの「E-1選手権」は、日本の優勝で幕を閉じた。そして、その活躍はJリーグへと興味を移行させる。例年以上の大混戦となっているJリーグの「これまで」と「今後」について、ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が激論を交わす!
■岡山の「勝点獲得」の原動力は…
――これまでいくつか名前が上がりましたが、その他に今後の2025シーズンで面白そうなチームはどこですか。
後藤「ファジアーノ岡山を話題にしないわけにはいかないでしょう」
大住「僕も同じことを言おうとしていたよ。シーズン前半で一番驚かされたチームだからね」
後藤「僕なんて、シーズン前の順位予想で、降格候補に入れちゃったもん」
大住「このメンバーじゃ厳しいなあとは思ったよね。それなのに、すごくよく戦っているのは、木山隆之監督の手腕の影響が大きいんだろうと思うね」
後藤「現状で全国的に名が知られている選手は、E-1選手権で日本代表に選ばれた18歳の佐藤龍之介くらいでしょ? 木山監督はJ2でも実績があるし。もっと高く評価されていい監督だと思うね」
大住「そうだと思う。たくさん観戦しているわけじゃないけど、試合を見ていると穴がないよね。どの選手も忠実にプレーするのは、指導の力だと思うよね」
後藤「開幕直後は順位が上でも徐々に落ちてくるんだろうと思ったら、そんなこともなくて」
大住「23試合で20失点という守備力が、勝点獲得の原動力になっているよね」