■日本人「100人以上」が欧州でプレー
1993年にJリーグが発足した頃には、世界第2の経済大国(日本)のビッグビジネスがバックについた日本のクラブは、ヨーロッパのクラブに遜色ない資金力を持っていた。だから、ブラジル代表キャプテンのドゥンガをはじめ、多くのブラジルやアルゼンチンの代表級の選手が何人もJリーグでプレーしていたのだ。
だが、その後のヨーロッパにおける財政ビッグバンを経て、ヨーロッパと日本のサッカークラブの財政力の差=戦力の差は急拡大してしまった。
日本のチームは今でも日本人選手が多数を占めている状態だ。
また、日本でプレーしている外国人選手はヨーロッパのビッグクラブの外国人選手よりも市場価値が低い選手ばかりとなっている(アンドレス・イニエスタなどの例外はあったものの……)。
さらに今では、日本は選手の輸出国(供給元)となっており、ヨーロッパのクラブでプレーしている日本人選手は100人を超える。そのため、日本代表クラスの選手のほとんどが海外でプレーしているのだ(そんな状況にありながら、それでもJリーグのチームがこれだけの戦力を維持できていることのほうが驚くべきことだ)。








