■ワールドカップ「優勝以上」の難問

 インテルと浦和のチーム力に大きな差があることは当然のことであり、その戦力差を克服してインテルを追い詰めたことは、やはり高く評価されていい。「守備一辺倒」に追い込まれはしたものの、やはり浦和の戦いは「大健闘」だった。

 将来的には、Jリーグクラブの経営を拡大して(あるいは外資を導入して)、税制規模でもヨーロッパのクラブに対抗できるようにするしかない。

 そうすれば、各国代表クラスの外国人選手が多数Jリーグでプレーするようになり、Jリーグの競技レベルは大幅に上り、ヨーロッパのいわゆる5大リーグに迫るものとなるだろう。そうなれば、日本人選手も自らの成長のために無理してヨーロッパのクラブでプレーする必要はなくなり、日本代表クラスの選手の多くがJリーグでプレーするようになるはず。

 そうなれば、クラブ・ワールドカップのような大会で、日本のクラブはヨーロッパのクラブと互角の戦いを演じることができるだろう。

 ただ、これは非常に険しい道であり、日本代表がワールドカップで優勝するよりはるかに難しいことなのかもしれない。

(3)へ続く
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