■勝ち抜けるのは「ホスト国」か
●開催国はカタール? サウジアラビア?
4次予選は10月8日から14日まで、「集中開催」で行われるが、現時点では開催国は決まっていない。サウジアラビアが「出場チーム中FIFAランキング2位」の座を守り、カタールと別の組になる(同じポットに入る)ことが決まれば、両国に分散しての開催になる可能性もある。そうなれば、日程面でもホームで戦えるという点でも、この2チームが出場権獲得の最有力候補となる。
それぞれの組で2位になったチームは、11月の「5次予選」に進出する。11月の「FIFAカレンダー」を使い、11月13日に第1戦、18日に第2戦の「ホーム・アンド・アウェー」形式となる。「アウェーゴールルール」はなく、180分間を終わって同点なら延長戦、それでも決着がつかなければPK戦だ。
そしてその勝者が、来年3月の「最終プレーオフ」に進出する。このプレーオフも「FIFAカレンダー」を利用して3月26日、31日の両日を使って行われる。会場は2026年ワールドカップの開催国(アメリカ、メキシコ、カナダ)のうちの1か国となっているが、確定していない。
出場は6チーム、アジア、アフリカ、南米、オセアニアの4つの地域連盟からそれぞれ1チーム、北中米カリブ海連盟からは2チームが出場する。16(全体の3分の1)もの出場枠を持つ欧州からの出場はない。6チームは3チームずつ2つの「パス」に分けられ、FIFAランキング下位のチームで「1回戦」を戦い、その勝者がFIFAランキング上位のシードチームが待ち構える「決勝戦」に進出する。そして、2つの決勝戦の勝者がワールドカップ出場の最後の2枚のチケットを得ることになる。
森保一監督率いる日本代表は3月の時点で出場権を確定し、6月の3次予選2試合から「大会準備」のフェーズに入っている。しかし「アジア予選」はまだまだ終わっていない。ワールドカップを目指すアジアのチームの戦いは、来年3月まで続くのである。