「36年ぶり」「88年ぶり」「初出場」を目指す国々、出場権獲得「最有力候補」は開催国か【日本のライバル「北中米ワールドカップ出場」アジア5か国の実力と「3月まで終わらない」予選の行方】(4)の画像
自国開催のアジアカップで優勝したカタール代表。4次予選でホスト国となり、再びアドバンテージを得たいところだが…。撮影/原悦生(Sony α-1使用)

 サッカー日本代表がワールドカップ予選を終えた。だが、アジア予選は、まだ終わらない。これから4次予選、そして大陸間プレーオフまで続いていくのだ。日本と同様、出場を決めた5か国の「実力」と、終わらない予選の「行方」を、サッカージャーナリスト大住良之が読み解く!

■活躍できなかった「帰化組」

●アラブ首長国連邦(UAE)(過去出場1回)

 UAEは1990年イタリア大会以来、36年ぶり2回目のワールドカップ出場を目指して3次予選を戦ったが、最終的に4勝3分け3敗でA組3位に終わった。6月の2試合で連勝すればウズベキスタンを抜いて2位になる可能性があったため、3月下旬にパウロ・ベント監督(ポルトガル)を解任してルーマニア人のコスミン・オラロイウ監督に託したが、6月5日にウズベキスタンをアブダビに迎えた試合は0-0の引き分け、この時点で「4次予選」が決定した。

 UAEは「4次予選組」6チームの中ではカタール(17得点)に次いで得点力のあるチームで、21歳の新エース、スルタン・アディル(シャバブ・アルアハリ)は5ゴールを記録した。だが、DFとFWに10人近く入れられた「帰化組」は、期待ほどの活躍を見せられなかった。

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