
サッカー日本代表がワールドカップ予選を終えた。だが、アジア予選は、まだ終わらない。これから4次予選、そして大陸間プレーオフまで続いていくのだ。日本と同様、出場を決めた5か国の「実力」と、終わらない予選の「行方」を、サッカージャーナリスト大住良之が読み解く!
■活躍できなかった「帰化組」
●アラブ首長国連邦(UAE)(過去出場1回)
UAEは1990年イタリア大会以来、36年ぶり2回目のワールドカップ出場を目指して3次予選を戦ったが、最終的に4勝3分け3敗でA組3位に終わった。6月の2試合で連勝すればウズベキスタンを抜いて2位になる可能性があったため、3月下旬にパウロ・ベント監督(ポルトガル)を解任してルーマニア人のコスミン・オラロイウ監督に託したが、6月5日にウズベキスタンをアブダビに迎えた試合は0-0の引き分け、この時点で「4次予選」が決定した。
UAEは「4次予選組」6チームの中ではカタール(17得点)に次いで得点力のあるチームで、21歳の新エース、スルタン・アディル(シャバブ・アルアハリ)は5ゴールを記録した。だが、DFとFWに10人近く入れられた「帰化組」は、期待ほどの活躍を見せられなかった。