■代表活動期間を「活用」できるのか?

 後半、柏はボールを握り、ペナルティエリア内へのパスが通る回数も増えたが、ゴールを奪うことができない。守備陣も粘りを見せて神戸に追加点を与えず、時間を追うごとにゴールへのトライ回数を増やしていった。

 しかし、攻勢を強めていた柏にアクシデントが。80分、中盤でボールを収めた宮代大聖に競り合いに行った手塚康平が、大きく踏み込んだ際に左膝を痛め、交代を余儀なくされてしまう。

 それでも、ホームの応援に押されて終盤まで攻めた柏だったが、神戸はそれをことごとく跳ね返し続ける。

 そして6分のアディショナルタイムが終わろうかというタイミングで佐々木大樹がダメ押しゴールを奪い、勝負あり。勝負強い姿を見せた神戸が勝利を手にした。

 4位に後退した柏は、首位・鹿島と6ポイント差でシーズン後半に突入することに。長く好調を続けてきたものの、5月後半はシーズン後半戦で上位争いを繰り広げるであろう町田と神戸に3失点での敗戦を喫した。
 リカルド・ロドリゲス監督は6月と7月の代表活動期間を活用し、チームをさらに上のレベルへと引き上げることができるか。

 躍進したチームへの対策が進んだ中で戦うことになる2巡目の対戦がやってくる。

■試合結果

柏レイソル 1-3 ヴィッセル神戸

■得点

18分 マテウス・トゥーレル(神戸)

26分 原田亘(柏)

40分 扇原 貴宏(神戸)

90+6分 佐々木大樹(神戸)

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