安居海渡ダイレクト弾と石原広教ヘッド弾で明らかになった「足りないもの」、ボランチ香川真司に求められる「2つのこと」【浦和レッズvsセレッソ大坂】試合分析(2)の画像
司令塔兼バランサーとしてチームに安定感をもたらした香川真司だったが…。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 2025年5月28日、浦和レッズ対セレッソ大阪の試合が埼玉スタジアム2002でおこなわれた。試合は0-0の引き分けに終わった。両チームともに「4-2-3-1」のフォーメーションで、中盤は三角形を組んできた。
 試合を詳細に分析するために、試合のダイジェストにしたがって話を進めていく。読者の皆さんは、以下のDAZN公式ハイライトを見て、プレーの詳細部分を確認してほしい。https://www.youtube.com/watch?v=UJb_Jm68acM&t=5s
 記事後半は、14分の安居海渡のシュートの場面から見ていこう。

■「もったいない」プレスの甘さ

【14分の安居海渡のシュートの場面】

 渡邊凌磨がポケットでパスを受けて、クロスを入れる。松尾がヘディングで後ろにズラして、サミュエル・グスタフソンが胸でトラップしてから後ろの安居に渡す。安居がダイレクトでシュートするも、GK福井の正面をつく。

 浦和の攻撃は良かったが、C大阪の最終ラインはすごくバランスが取れた、いい守備をしている。下がるときも上がるときも、ラインの均等が取れていた。もったいないのは、ボランチの選手のプレスの甘さである。

 浦和のボールが下がった瞬間に、C大阪の最終ラインは一斉に上がっている。それに連動して香川真司もラインを上げていれば、ちょうど安居の前に立っていたので、シュートをコースに入って防げたはずである。

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