中島元彦らの数字の上積みを

 現状を見ると、セレッソの最大の得点源はここまで6ゴールをマークしているラファエル・ハットン。試合を重ねるごとにJリーグに適応し、ゴール前で迫力を示している。
 その助っ人FWに続くのが4点の北野だが、彼は間もなくザルツブルク移籍が本決まりになるため、今後の得点源としては期待できない。だからこそ、ここまで3得点の中島元彦や2得点のチアゴ・アンドラーデとルーカス・フェルナンデス、1ゴールの上門知樹らが数字を上積みしていくしかないのだ。
「決定機を決めるだけでチームは変わってくるんで、そこをチーム全体で意識しながらやっていけたらいいかなと思います。引かれた時にミドルシュートが少ないんで、それも増やしていく必要がありますね」
 中島はこう前向きに話したが、最近はボランチでプレーすることも多い分、遠目からのシュートや3列目からの飛び出し、カウンターからのゴールなど、多彩なプレーを視野に入れていくべきではないか。
 それは香川にしても同様だ。彼がもっと前線への推進力を発揮できるようになれば、ゴール前の厚みが増してくるはず。北野が近日中にいなくなることも想定し、アーサー・パパス監督は新たなゴールパターンを構築していくべきだろう。

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