■追加点の場面でもCBがゴール前に
31分の2点目も、RB大宮らしさが発揮されたものだ。
3バックでボールを動かしながら、相手のスキを探っていた。仙台の2トップとサイドハーフ、それにボランチが前から連動して規制をかけてきたところで、左CB下口がボランチの背後に立つ豊川へパスを通す。
豊川は左サイドの泉へつなぐと、中央へのクロスにカプリーニが反応する。鋭い左足シュートが相手GKを襲い、GKに弾かれたボールをカプリーニがペナルティエリア内右からゴール前へ折り返す。このボールにファビアン・ゴンザレスと相手CBが反応し、左ポスト際で相手DFがクリアするが、ゴール前へ残ったボールを豊川が右足ボレーで叩き込んだのだった。
2シャドーの一角を担う背番号10の追加点は、決めるべき選手が決めたもの言えるが、この場面では3バック中央のCB市原吏音がゴール前へ詰めている。1点目の下口と同じように、得点を奪うために迷うことなく飛び出していったのだ。チームに一貫する姿勢が、上位対決での2点先行につながったのである。