■反町康治氏「サステナブルなチーム」
ただ、中長期的に見れば、西原源樹や嶋本悠大、高木践といった若い世代が恒常的にピッチに立つような状況に仕向けていかなければならないのは確か。ちょうど1年前の2024年5月からGM兼サッカー事業本部長に就任した反町康治氏も筆者の取材に「サステナブル(持続可能)なチームという意味では、現状のままではいけない」と危機感を吐露していた。
今のコアメンバーのうち、25歳以下で完全なるレギュラーは宇野禅斗ただ1人。秋葉監督も宇野をFC東京戦と名古屋戦で最終ラインに緊急登板させるほど、絶大な信頼を寄せている。宇野が昨夏に町田から加入して目覚ましい進化を遂げているのは紛れもない事実。そういう若い世代が次々と出てこなければ、チームの底上げは叶わない。
間もなく37歳になる乾貴士が頭抜けたテクニックとアイディア、経験値を持っていて、今でも日本トップクラスに居続けているのは事実だが、乾がフル稼働できるうちに高度なプレーを学び、実践できる選手が多く出てほしいというのは、秋葉監督も強く願っているに違いない。