■初の「ノックアウトステージ」
甲府は天皇杯優勝チームの権利で2023/24シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場、ホームのJITリサイクルインクスタジアムがACL基準に適合せずに使うことができず、東京の国立競技場をホームせざるをえないという状況のなか、他クラブのサポーターの声援も受けてグループステージH組を首位で突破するという快挙を成し遂げた。ACL史上、2部リーグのクラブのノックアウトステージ進出は初めてのことだった。ラウンド16で韓国の競合・蔚山現代FCに屈したが、甲府の奮闘は大きな称賛を浴びた。
しかし、天皇杯優勝で日本中を沸かせた2022年、J2では11位に終わって目標としてきた「J1昇格」を逃し、吉田監督は解任、後を引き継いだ篠田善之監督も2023年のJ2では8位、2024年はACLをラウンド16まで戦い抜いた後にシーズンなかばで大塚真司監督に交代した。そして今季もなかなか白星が続かず、J2の第13節終了時点で16位と苦しんでいる。