
4月20日のファジアーノ岡山戦から5連勝という怒涛の勢いで首位をひた走ってきた鹿島アントラーズ。ケガで離脱していたレオ・セアラ、小池龍太、樋口雄太が大型連休の連戦期間中に復帰するという好材料があった一方で、守備の要の1人である関川郁万が負傷。鬼木達監督も選手にやりくりに頭を痛めてきたが、そういう中で白星街道を驀進したことは、非常に大きな意味があった。
前向きな流れをより確実にするためにも、連戦ラストの5月11日の川崎フロンターレ戦で勝ち点3を手にする必要があった。ご存じの通り、川崎は指揮官が昨季まで率いていた古巣。直近のAFCチャンピオンズリーグ・エリートでファイナルまで勝ち進んだ雄姿を目の当たりにして、難敵だと感じていたはずだ。
加えて言うと、新国立競技場誕生後、最多となる5万9574人もの大観衆が詰めかけた。
「これだけのビッグマッチになったら、他のチームも見ていると思うし、『鹿島、今年は強いな』というメッセージにもなると思う」とエース・鈴木優磨も特別な闘争心を抱いていた通り、チーム全体が勝利に飢えていた。