■ケルン「ドーム前広場」で飲みながら…

 2006年のワールドカップは再びドイツで開かれました。すでに、東西ドイツが統一されて15年以上が経過していました。1ユーロは140円台で、2年後のスイスやオーストリアに比べれば、はるかに過ごしやすい環境でした。

 そんなある日、ある雑誌の企画で大住良之さんと対談をすることになりました。場所はケルンのドーム(大聖堂)前の広場でした。13世紀に建設が始まり、19世紀に完成した大聖堂。高さ157メートルの2本の尖塔で有名で、ケルン中央駅の目の前にあるので世界中から観光客が集まってきます。

 その尖塔を見ながら、ビールを飲みながらの対談でした(大住さんはアルコールを飲みませんから、何か他のものを飲んでいたのでしょう)。

  1. 1
  2. 2
  3. 3