■後半「カウンターを軸」に打開を試みる!

 後半に入ると、広島は立ち上がりから再び強度を武器に積極さを見せる。一方の浦和は攻守両面で局面ごとの強引さを徐々に発揮。カウンターを軸に、人に食らいつく広島の打開を試みることが増えていった。
 すると57分、自陣深い位置でボールを奪ったマテウス・サヴィオが、そのまま右サイドをドリブルで一気に攻め上がる。1人でハーフコートよりも長い距離を進んだ浦和のクラッキ(ポルトガル語で優れた選手)は、懸命に追いすがる中村草太を振り切り、ゴール前へのスルーパスを選択した。
 GK手前への絶妙なパスに追いついたのは、中央を爆速スプリントで駆け上がった金子拓郎。大迫敬介をかわし、無人のゴールへ蹴り込んだ。
 両サイドハーフが、トップスピードでありながら抜群の精度で超ロングカウンターを完成させ、浦和が先制点を獲得した。
 リードした浦和は広島の反撃に対して再び低く構え、危なげない守備で同点を許さず。2点目を奪って試合を決定づけることはできなかったものの、運動量で勝り、1-0での勝利を手にした。
 浦和はこれで4連勝。勝ち点3をもぎ取ることができるようになったチームは、その質を高めながら、優勝争いに加わった。

■試合結果
浦和レッズ 1-0 サンフレッチェ広島

■得点

57分 金子拓郎(浦和)

PHOTO GALLERY ■【激闘9連写】長距離ドリブルからの「絶妙スルーパス」で先制!得点後の両サイドハーフ「熱い抱擁」と試合後の「ガッツポーズ」!!
  1. 1
  2. 2