■優勝のために「必要なこと」

 3連勝を飾った浦和は、これから「ホーム5連戦」の後半3試合を迎える。

 スコルジャ監督自身が語ったように、同じ先発メンバーで乗り切ることは無理だとすれば、次の3試合でどのようなローテーションを使うのか。そして、どのような交代カードの切り方をするのか……。

 そして、クラブ・ワールドカップではかなり押しこまれる展開が予想されるので、当面は守備重視のチーム作りに進んでいくのだろう。そして、カウンターを磨き、セットプレーのバリエーションを増やして戦う……。だが、その後のJリーグではまた違った形の試合に備えなければならない。

 浦和は3連勝によって順位を暫定4位まで上げてきた。浦和にとっては幸いにも、今シーズンのJ1リーグは史上まれな大混戦状態となっている。浦和は序盤戦でつまずいたのだが、他のチームも同じようなもの。現在、首位を走っている京都がこのまま突っ走るとも思えない。

 つまり、浦和の今のパフォーマンスを見れば、まだまだ逆転優勝の可能性は十分に残っているのである。クラブ・ワールドカップの疲労を抱えての後半戦では、また別の戦い方が必要となるのかもしれないが……。

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