■難しいのは「ボール奪取後」のプレー
ハイプレスをかけるのは、現代のサッカーのトレンドであり、世界中の多くのチームが実践している。
だが、一つ難しいのはハイプレスをかけてボールを奪った後のプレーである。
たとえば、昨シーズン、16シーズンぶりにJ1に復帰した東京ヴェルディは、「J1で戦えるだけの戦力があるのか?」という開幕前の疑問の声を見事に払拭して、6位という順位でフィニッシュしてみせた。
東京Vを率いる城福浩監督は選手たちにハードワークを要求し続けた。実際、ゲームでちょっとでもサボったりしたら、それが主力選手であっても次の試合から起用されないなど厳しい指導を行い、選手たちはJ1で戦えるだけの力と自信を付けていった。
ハイプレスで相手ボールを奪う。奪ったボールは技術力を生かしてパスをつないで前に運ぶ。自分たちのボールになれば、全員が攻撃の姿勢を見せる。そうした、当たり前のことを積み重ねることで、1年の間に選手たちは見違えるように成長した。
最初は強豪チームに対して挑んでは跳ね返されながら、少しずつ実力を付け、最後には真っ向勝負を挑めるだけのチームに成長した。